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未来組織図を作りましょう

2025年5月11日
投稿者:松田 悠太郎

こんにちは。
「将来、こんな会社にしたい」「こんなサービスを提供できる組織になりたい」
経営者なら誰しも、そんな“ビジョン”や”夢”を心に描いたことがあるはずです。でも、そのビジョンを「具体的なカタチ」にするのは意外と難しいもの。
そこでおすすめしたいのが、「未来組織図」。
組織図は、会社のあるべき姿を人の配置で形にしたもの。設計図の一種。ビジョンを実現するために「どんな人が、どんな役割を担い、どんなチームが必要か」を一目で分かる形にすることで、夢がぐっと現実に近づきます。さらに今の現状からすると、どんな人材が必要なのか、社員にどんな成長を期待したいのかを考えることができます。

1.ビジョンから「必要な役割」をイメージする

ビジョンを実現するには、どんなチームが必要でしょうか?
「その姿を実現するには、どんな役割やチームが必要か」を考えます。
たとえば、「日本中にファンがいるアパレルブランドになる」なら――

    商品企画やデザイナーが必要。
    一流の接客ができる店舗運営や販売スタッフが必要。
    オンラインショップ運営チームも必要
    SNSや広報を担当する人も大切
    仕入れや在庫管理、経理も必要
    自社にあった教育を作る人事も必要

    など、“必要な役割”が見えてきます。
    その役割(部署名)を書き出してみましょう
    商品企画・デザイン
    製造
    生産管理
    バイヤー(仕入れ担当)
    店舗運営(店長・販売スタッフ)
    オンラインショップ運営
    SNS・広報
    カスタマーサポート
    経理・事務
    人事・採用
    ・・・思いつく限り、どんどん書き出してみましょう。

    2.「未来組織図」=「理想の組織図」を描く

    組織図とは?
    組織図は、「どんな役割があり、誰がどの役割を担当するか」を図で表したものです。
    難しく考えず、手書きでも大丈夫ですので書いてみましょう。

      組織図の描き方(アパレル企業の例)
      一番上に「社長」や「代表」を置く
      その下に「商品企画」「店舗運営」「EC運営」「広報」「事務」などのチームを並べる。
      ビジョンを実現するためには何店舗の組織ですか?エリアや店舗数もこだわりましょう。
      各チームの下に「担当者」や「役割」を書く。

      たとえば――
      代表

      ├── 商品企画・デザインチーム
      │ └─ デザイナーA
      │ └─ デザイナーB
      ├── 生産・仕入れチーム
      │ └─ バイヤーA
      │ └─ 生産管理B
      ├── 店舗運営チーム
      │ └─ 店長A
      │ └─ 販売スタッフB
      ├── オンラインショップ運営チーム
      │ └─ EC担当A
      │ └─ カスタマーサポートB
      ├── SNS・広報チーム
      │ └─ 広報担当A
      └── 事務・経理チーム
      └─ 経理A
      └─ 人事B

      ポイント①
      「今はいない役割」も入れましょう!
      たとえば「将来は広報専任を置きたい」「EC専門チームを作りたい」など、理想を描くのが大切です。

      ポイント②
      人数も書いてみる
      たとえば「販売スタッフ5人」「デザイナー2人」など、必要だと思う人数も書きましょう。

      ポイント③
      忘れてはいけいないのが一つのチームに所属する人数の上限を決めるということです。
      一つのマネージャーがきちんと責任をもって管理できる人数は8人です。
      これ以上のチームは分けてみましょう。

      3.「今」と「理想」のギャップを確認する

      今の組織図と比べてみましょう。
      理想の組織図ができたら、今の組織図と見比べてみましょう。
      (組織図がなければ作りましょう)

        今は「デザイナー」がいないけど、将来は2人必要。
        パターンナーはあの人がいいな。等
        「EC運営」は今は店長が兼任しているけど、専任担当を置きたい
        など、「足りない部分」や「重なっている役割」がギャップとして見えてきます。

        このギャップが、これからの「採用計画」や「教育計画」のヒントになります。

        4.「全員貢献経営」で組織を育てる

        会社の従業員全員が自分の能力を発揮できる組織へ.。
        理想の組織を作るには、経営者だけでなく、スタッフ全員が「自分もブランドの一員」として貢献する意識が大切です。

          ポイント
          組織図を書くと、担当者ごとの枠組みができてき、役割と責任の所在が明確になります。
          自分の本当の上司はだれかに気付く人もいます。

          5.組織図を見ながらディスカッションをしてみましょう

          「この役割にチャレンジしたい」「将来はこの仕事をやってみたい」という希望も聞いてみましょう

          6.計画的な「採用」と「教育」がカギ

          必要な人材を計画的に採用することを考えましょう。
          理想の組織図をもとに、「どんな人を、いつまでに採用するか」できれば計画に落とし込みましょう。

            「来年までに販売スタッフを2人増やす」
            「3年後には広報担当を採用する」
            など、目標を立てておくと、採用活動もスムーズになります。

            育成・教育を計画的に行う。
            どんな人材が必要か分かれば、教育計画を作れます。
            マニュアルは必要なのか、マネージャーは経営数値を把握できているのか、店長はアルバイトの教育方法を知っているのか。
            こういった教育により、仕組みを作っていくことで、精神論ではなく論理的な人材育成を行える組織になってきます。

            7.組織図は「毎年見直す」のがコツ

            組織図は「一度作って終わり」ではありません。
            毎年、ビジョンや事業の状況に合わせて見直すことが重要です。
            組織図も変化に合わせて見直すPDCAが重要です。
            こうして「当社だけのオリジナルの組織図」を育てていきましょう。

            8.まとめ 〜組織図が「会社の未来をつくる」〜

            将来のビジョンを言葉にし、それを組織図に落とし込むことで、「夢」が「現実」に近づきます。

              まずは、理想の姿を自由に描く。
              次に必要な役割や人数を組織図にする
              今の組織図と見比べて、足りない部分を明確にする。
              計画的な採用と教育で、理想の組織に近づける

              将来の組織図は自社の未来の形そのものです。夢を形にする大切な一歩です。
              ぜひ今から初めてみてください。

              Rev経営支援事務所では、「ビジョンづくり」や「組織図の作成」「全員貢献経営の実践」を支援しています。「うちの会社もやってみたい!」と思ったら、ぜひお気軽にご相談ください。

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