ミーティング(会議)をより有意義なものにするヒント。
店舗を運営している企業の場合、そこで働く店長、副店長などの幹部を集めてミーティングを行うことは、忙しい現場の業務をやりくりして集まるとても貴重な時間と言えます。
そこで前月や今月の数字の報告会、経営者からの伝達事項で終わってしまっていては、とてももったいない時間となってしまうだけでなく、参加者の参加意欲を削いでしまいかねません。(ミーティングを全くやらないよりは有意義だと考えます)
せっかく時間を作ってミーティングをやるのですから、参加者には「参加して良かった」「次回までにこれを頑張ろう」という気持ちをもってもらいましょう。
有意義なミーティングとは参加者である社員が成長するミーティングです。
ミーティングを人材育成の場にすることで、より早いスピードで業績を改善していきましょう。
「次回までにこれを頑張ろう」と思わせる3つの方法
1.成功体験の発表
2.ディスカッション
3.事前準備
1.成功体験の発表
これはとても効果のある方法です。
同じ店長などの同じ立場の人間が、試行錯誤を繰り返しながら成果を上げた成功体験を発表するということは聞き手に大きな刺激を与えると同時に、発表者の学びにもなります。
普段自分の仕事を振り返ることはなかなかありませんが、発表するための準備として、自分の仕事を棚卸を行い、何が成果をあげたポイントなのかを客観的に見つめるきっかけとなり、発表者自身の大きな学びとなります。
また聞き手にとっても、自分もマネしてやってみよう!という気持ちになるものです。
そうやってマネをし、さらに自身の創意工夫を加えて得た成功体験を次の会議で発表してもらう。。。このような循環を作っていくことで、ミーティングがとても有意義で自分ごとになります。
2.ディスカッション
年末商戦の施策を考える、翌年春の売場を考える、昨年を超える売上を作る、など店舗の問題点、課題はなくなることがありません。その中で目先の売上だけでなく、先を見越した売上、店内体制の強化を考えるために必要なことが、ミーティングの場でのディスカッションです。
例えば各店舗で同様のクレームが出たため改善策について話し合う、注力商品の売れ行きが悪いため、売り方を考えるなど1つのテーマを決めて15分間ほどディスカッションしてみましょう。
ディスカッションで出たアイディア、結論は次回のミーティングまでに各店舗にて実践してもらい、次回のミーティングの場でフィードバックし、さらにディスカッションをしていきましょう。
自分の意見が反映されるということを実感できる参加者が増えていけば、この取り組みは成功です。
3.事前準備
参加者自身が前回のミーティングから今回のミーティングまでの仕事の仕方を定量的、定性的に振り返ることを事前に実施してもらうことで、自身の店舗の課題を整理してもらっておきます。そうするとミーティング内では、その課題を解決するヒントを得ようという気持ちになります。
当事務所では、店舗ごとの年間行為計画シートを提供し、毎月そのシートに記入することで短時間で振り返りができるオリジナルシートをクライアントさまに提供しています。
上記をヒントに、ミーティングを人材育成の場にすることを意識し、御社のミーティングが、より質の高いものしていくことができ、業績にも良い影響をもたらすでしょう。